私たちの村は南房総の山の中にあります。訪ねてきた人が「まるでわすれられランドのようだ」と言ったことから、「南房総わすれられランド」が私たちの王国の愛称になりました。「ワスレラレランドとは劇作家小川未玲さんの作品「忘れられランド」の題名です。テアトルエコーで上演され話題になった作品です。高齢化、過疎化の進んだ村で案山子達が田畑を守っているという内容です。ここ南房総の案山子はまだそこまで進化していませんが、中山間地区の状況は、まさにストーリーのとおりです。とは言っても山の自然は豊かで心を癒してくれます。その幸せのおすそ分けでもと考え以下の写真をアップしました。
1月
わすれられランドの夜明けです。トトロの山がランドマークです。
2月
あちこちで菜の花の絨毯が広がっています。
3月。お隣さんの庭です。アジサイ150種のほか、バラや椿など、沢山の種類の花が季節の移ろいにつれて咲いてきます。写真は3月末。コブシ、モクレン、ツバキ、ミツマタ、スイセン、レンギョウ、ユキヤナギが花盛りでした。
3月
田んぼに水が入りました。
緑もあざやかになり、いよいよ、春本番です。
夕暮れ。
5月
ミント。近寄ると爽やかな香り。
6月
新緑。山全体が盛り上がり爆発するような生命の力。
7月
夜明け。なにか壮大な音楽が聞こえそう。
フェージョア
南方の樹。ヒヨドリの大好物です。
エデイブルフラワーとして人気。
秋にはキーウイーに似た実がなります。ジャムにしたら美味しい。
8月。
ケツメイシ「えびす草」の花が咲いています。健康茶としてはベスト10に入るくらい、昔から重用されてきました。効用は便秘と目の疲れ。写真の中の細い筒がこれから育ち小さな茶色の豆のような種がぎっしり入ってきます。それを11月に収穫し煎じて飲みます。麦茶のような味です。夜はぴったり葉を閉じて眠ります。
8月
仙人草。
群生して遠くからも楽しめる上品な花です。
ただし、毒性で「ウマクワズ」という昔の人がつけた別名があります。
9月。わすれられランドの夕焼けです。
10月。うこんの花が咲いています。
根は冬に掘り出して顆粒ターメリックに。
肝臓をはじめ成人病、メタボ、お酒関係が気になる人の味方です。
根は鮮やかなウコン染めの原料として
有名です。ウコン染めの布は藍ぞめと同じように、虫がつきません。
10月。ゲンノショウコの花ざかりです。
消化器系統の弱い人にお薦め。昔は家庭の常備薬的な存在でした。
紫式部
いつもひっそりと。
11月
どこかにつながる林道。
12月
山から車で10分。
太平洋の夕陽です。