短歌・川柳・狂歌

短歌です。

冬・いのち

 山もみじ  夕焼けの 谷間にひかる 山もみじ

         生涯擦れぬ その深き赤

 

 水平線         朝焼けに 一瞬煌めく 水平線

         聞こえた 神ノシンフォニイ

 

 カマキリ  朝冷えの 朽ち木にすがる カマキリの

         見上げる 瞳に青ゾル映る

 

 テントウムシ 越冬の すみか探すか テントウムシ

          鉄の扉を どこまで登る

 

 万両    初雪の 重さに揺れる 万両の

         朝日に輝く 実くれないに

 

 大地    日落ちて 燃え立つ雲海 崩れゆき

         わが立つ大地 刻々と沈む

 

 水仙    ひととせの 命と咲くや 水仙の

         朝霧の中 凛と輝く

 

 銀河    星幾千 荒くまたたき ささやくか

         銀河のかなた 神の話を

 

 磯の波   太古から 寄せては返す 磯の波

         時空を超え来る 歌声に似て

 

 月光    リハビリに 休みっ登る 山の道

         月光のもと 吐く息白く

 

 冬銀河   衰えし わが見いたわり 足を止む

         見上げる空に 冬銀河迫る

         

 

 

 

   

狂歌

 

スーパーマーケット・くらし狂歌

 

 間違えた 50円引きと 半額を

 後のまつりと気づく レシート

 

 今日も暑い 冷凍ケースで 涼んでる

 買う気ないのに 覗いてみたり

 

 早くしろ  レジで財布を探す人

 短い列だと 並んだのにな

 

 値引き札 貼る店員の後につき

 少し人目が 気になるけれど

 

 おくがたは 昔井戸端 今スマホ

 今日の会議は スーパーですか

 

 スーパーで スマホあるねと確かめて

 おくがた燃えて ショッピンク゜

 

 やっぱりね なにか忘れるショッピング

 メモは書いたが 忘れてきました

 

 月末は在庫一掃 冷蔵庫

 豪華ディナーだ あるものだけど

 

 

猫狂歌

 若い頃 子がカスガイで 今は猫

 猫はどこだと 朝昼晩

 

  ごはんだよ 猫呼ぶ妻の 声天女

 俺呼ぶ声は  ・・・・・・

 

 藪の中 キョンの鳴く声 知ってるか

 見た目優しく  声・・・・

 

 腹が立つ  飯食べないで 埋めるやつ

 せっかく買った エサ高いのに

 

 うらやまし 一日寝てる うちのネコ

 俺の領土を 実功支配

 

囲碁狂歌

 

 勝負より 大石狙う ザル碁かな

 石取る顔は 皆えびす顔

 

 定石を 覚えて負ける ザル碁かな

 俗筋対策 AIになし

 

 勝因が 相手のポカでも 嬉しがり

 勝てば実力 負ければ運よ

  

 敗因を プロは検討 最後まで

 検討無縁 楽しむザル碁

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ホームページとのリンクです。